チェルシーキラーがユナイテッドへ。 [日記]

「ファン・ペルシーがユナイテッドと契約合意」
数日前に流れたこの衝撃的なニュースは世界中のサッカーファンを驚愕させたことだろう。
特にチェルシーファン。
なんたってチェルシーキラーのファン・ペルシーがライバルのユナイテッドへ行ってしまったのだから。



ここ数シーズンのチェルシーキラーと言えば、シティ(前所属:ユナイテッド)のテベス、リバプール時代のトーレス、そしてアーセナルのファン・ペルシーだった。トーレスはお金の魅力に負けてチェルシーに来てくれたから、彼はもうチェルシーキラーに物理的にはなれない。
テベスといえば、記憶に新しいのは先週末のコミュニティ・シールドの対チェルシー戦でも僕の予想通り見事に奇麗すぎるゴールを決めてチェルシーキラーの名に見合う活躍を見せた。マンチーニもご満悦だろう。
そして肝心のファン・ペルシーと言えば、ほぼ毎試合といっていい程対チェルシー戦では素晴らしい結果を残している。アンチェロッティ監督時代、チェルシーのモウリーニョ時代から持続してきたホーム連勝記録を破ったのは確かファン・ペルシーのゴールで勝利を納めたアーセナルだったような気がする。そして、一番ショッキングだったのが昨シーズンのホームでのチェルシー戦。チェルシーはただの敗北を喫しただけではない。ファン・ペルシーひとりにハットトリックを許す屈辱的な敗戦を喫してしまったのだ。

そのチェルシーキラーのひとりであるファン・ペルシーがチェルシーのタイトルを目指す上で一番のライバルとなるユナイテッドへ移籍してしまった。

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(画像:Telegraph)

このファン・ペルシーのユナイテッド移籍はチェルシーにとっては破壊的なダメージをもたらすと僕は思う。だって、今のユナイテッドでさえチェルシーは毎回のように苦戦してたまにまぐれで勝てるだけなのに、チェルシーキラーのファン・ペルシーが加入したユナイテッドをチェルシーが倒せる可能性は現実的に見てかなり低い。

ただ、悲観するばかりではしょうがないので少しこの移籍をチェルシーファン側から肯定的に見てみよう。おそらくファン・ペルシーの加入によってルーニーは昨シーズン主に任されていたトップ下の役割を担うこととなるだろう。となると、トップ下はルーニーで固定するとして、サイドに香川、ナニ、ヤング、ヴァレンシアの4人、ストライカーにはファン・ペルシー、ハビ・エルナンデス、ウェルベック、そして移籍間近のベルバトフの4人と各ポジションに一流選手が揃いすぎている。
選手のローテーションがうまくいけば最強のように見えるこの布陣だが、あのサー・アレックス・ファーガソンといえどプライドが高いであろう一流選手のモチベーションをシーズンを通して完璧にコントロールし使い回すのは至難の技だ。
おそらくシーズンのいずれかの段階で、ナニやヤングなどが不満を口にするかモチベーションがなくなるかでチームに不協和音を引き起こすだろう。昨シーズンのルーニーが問題を引き起こしたときのように。

となると、スター軍団の統率は難しい。
そうなるとチェルシーにもちょっとだけ勝ち目はある。

確実に言えることは、今シーズンも毎年のようにユナイテッドがタイトル争いの筆頭となるということだ。それに加えて、去年の覇者であるシティをもチェルシーは相手にしないといけない。
しかし、それぞれチェルシーキラーを抱えたマンチェスター勢を倒さぬ以外にチェルシーが王者奪還する方法はない。王者奪還への近道はライバルの攻略なのだ。
ディ・マッテオにその能力があるのかは疑問だが、選手のポテンシャルに僕は賭けてみようと思う。

可能性はゼロではない。
チェルシーは今年も(一応)優勝候補なのだから。
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