素直に喜べない開幕戦の勝利。 [日記]

チェルシーの開幕戦は2点のリードを運良く守りきり2-0での勝利だった。
ウィガン.....というよりモーゼズひとりにボコボコにやられたチェルシーの中盤、守備陣の課題が浮き彫りとなったとても複雑な開幕戦だった。

試合展開はいたって単純。
チェルシーがスタートダッシュで開始6分で2点先制し、どうにか残りの時間を守りきったという感じ。
それにしてもこの試合のマンオブザマッチとなったアザールは、先週のシティ戦での鬱憤を晴らすかのように、素晴らしいプレミアリーグ・デビューを飾ってくれた。

1点目はチェルシー得意の見事なカウンターだった。
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(画像:The Sun)
それにしても、あの高速カウンターのなかで見せたアザールのターンを見るだけて彼のポテンシャル、センスなどすべてを垣間みることができた。ただ者ではない。

そして2点目はアザールの独り舞台。
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(画像:The Sun)
アザールひとりに対して2人のマークがくるも、意図も簡単に交わしペナルティ・キックを得てしまうアザールはかつてのジョー・コールを想起させる。
チェルシーに足りなかった攻撃の要素は行き詰まったときでも打開できる個人技だっただけに、このアザールのPKを得たシーンというのはこのPK獲得以上の意味を持っていたのではないかと思う。

そして、PKはもちろんこのひと。
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(画像:Telegraph)
もうガンバで例えるなら遠藤。
ランパードのPK成功率は95%くらいだろうか。
もうこの凄さは表現できない。


と、ここまでは前半のたった6分くらいまでの出来事。
ここからチェルシーの脆さが露呈され始める。

そのキーマンとなったのは間違いなくモーゼズだ。
ディ・マッテオはラミレスがいないということもあってかバートランドを先発起用し、おそらくバートランドとアシュリー・コールのふたりでモーゼズ対策に出たのだと思う。
ただ、それがあまり機能せず何度となくモーゼズに左サイドを崩された。これはアシュリー・コールが下手になったのではなく、ただモーゼズが巧すぎた。
そして、ディ・マッテオにとっておそらく予想外だったのは、モーゼズがチェルシーの左サイドのみならず右サイドなどでもチェルシーディフェンスを苦しめたということ。
ウィガンは点こそは奪えなかったものの、システムがハマったときのその破壊力の恐ろしさを十分に示していた。正直、マンオブザマッチはモーゼズにすべきだったとさえ僕は思う。

あと、チェルシー側で気になったのは中盤、特にマタの役割がいまいち明確になっていなかったことだ。というのも、アザールがマタの分もセンターやらサイドやらで頑張りまくってくれた。そして2点ともに絡む活躍をした。
一方マタは自分の存在意義を示せぬまま交代を告げられるというおそらく本人にとっては悔しい試合だったと思う。
加えて、これは前から僕が指摘している点ではあるが、マタの縦パスの技術がまったく向上していない。せっかくトーレスがとてもいい動き出しをしているのに、そこにパスが出なければ意味が無い。そのパスをだすのがポジション的にマタでなければいけないのだが、彼は無難なパスばかりを選択してしまっている。足下は一級品なのだから、パスセンスさえあればもっと良い選手となるのだが。。。


とりあえず、チェルシーが開幕戦で勝ち点3を得たこと、そしてアザールが衝撃デビューを飾ったことは評価に値する。問題はこれを持続できるか。
チェルシーのタイトル奪還までの道はまだまだ長い。

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