「チーム」か「個人」かの差 [日記]

リーグカップのセカンドレグ。
スウォンジーは見事なチームプレーを180分間通して披露し、チェルシーを下して決勝へと進んだ。
どの点においても、スウォンジーはチェルシーより素晴らしいフットボールをしていた。

チェルシーはといえば、どうだろう。
デンバ・バがセンターに入ったことによって何度かポストプレーからの惜しい攻撃はあった。
前半開始早々のデンバ・バのPKのアピールも認められなかった。
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(画像:Daily Mail)

だが、総じていえばチェルシーの攻撃は相手ゴール前でのタッチ数がとても多く、ダイレクトプレーは限られており、3人以上が絡む連携というのはほとんど見られなかった。
きょうだけではない。最近ずっとだ。
スウォンジーにあれだけ組織的に守られると、マタやアザールのようにあれだけボールを保持されると守る側としてはポジションに戻る時間ができるためとても助かる。
そしてチェルシーが攻撃を仕掛けてくるのはいつも守備が整ったときだから、しっかり構えてよりいい状態でボールを奪い、そしてボールを奪うと同時にチーム全体でカウンターを仕掛ける。
だから、カウンター時でも守備時でも常に多くのオプションがあるし、精神的にも攻撃的な守備が可能となる。
すべてがスウォンジーの思い通りに進んでいたのだ。

チェルシーはというと、相手にあれだけ引かれるとクリアな攻撃のビジョンがないのが今シーズンのチェルシーなので、デンバ・バのポストプレー重視なのか、それともロングボールからのサイド攻撃なのか、それとも細かいパスで中央突破するのか、選手間での意思の疎通がとても希薄だった。
そしてフラストレーションが溜まり、アザールはボールボーイを蹴って退場してしまうという愚かさもおまけに見せてしまう。
(退場は妥当な判断だけど、あれだけボールを抱えるボールボーイもどうかと思うなw)
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(画像:Telegraph)
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(画像:Daily Mail)

チームとしてとても成熟したスウォンジー相手に、個人としてもチームとしても未熟さを露呈してしまったチェルシーだった。
それにしても、簡単なことではないが今年に入ってからQPR、サウサンプトン、スウォンジーと守備的にプレーしてくる相手に対して全く同じ戦術しか打ち出せないラファ・ベニテスは監督としてどうなのか。
トーレスを途中から投入するにもウインガーのようなポジション取りだったし。
決して2点ビハインドを追いつこうという采配ではなかった。
もちろん選手の未熟さにも問題はあるけれども。
怪我人、アフリカンネーションズカップの影響でオプションが限られているのは言い訳にはなるかもしれないが、今のチェルシーにはタレント溢れた選手がそれでも多く在籍しているのだ。
彼らをチームとして機能させることができず、同じ過ちを繰り返してしまう暫定監督はまぁそこまでの存在なのだろう。
メディアにばかり振り回されず、チェルシーのチーム力の向上にもう少し集中して頂きたい。
そう、スウォンジーのような流れるサッカーができるように。
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