レアルが与えてくれた課題 [日記]
チェルシー復帰後約2ヶ月しか経過していないモウリーニョに早くも古巣との対戦機会が巡って来た。
プライドが人一倍高いモウリーニョにとっては絶対に負けられない一戦.....だった。
しかし、結果としてチェルシーの実力の現状把握のみならず、今後のCL優勝を見据えた戦術面の課題など、多くの収穫があった試合だったのではないだろうか。
(画像:Chelseafc.com)
レアルが明らかにしてくれたチェルシーの課題は大きく3点だろう。
まずは守備力の限界。
レアル戦までのプレシーズンではこれほど守備を崩されたことはなかった。
それはおそらく現在のインテルやミランと言えども、彼らはもはやCLを決勝まで闘い抜く実力と経験が備わっていないからだろう。
しかし、レアルは違った。
一点目のようなちょっとしたマークの受け渡しミス、二点目の原因となったゴール前での疎かなファール、三点目のような二列目からの飛び出しに対する守り方。
(画像;Daily Mail)
これらの少しのミスが積み重なるだけで3失点にも繋がってしまうのは、やはりレアルが今年もCLの優勝候補の筆頭として挙げられる所以だろう。
イヴァノビッチ、ケーヒル、テリー、アシュリー・コールという経験豊富な4人を揃えた守備陣でこの結果なのだから、チェルシーはチームとしての守備でレベルアップしなければ、頑張ってもCL準決勝で敗退する運命だろう。
しかし、この弱点を発見できたのはモウリーニョにとっては大きな収穫だったはずだ。
次は、個人技の限界だ。
チェルシーは個人技が多彩な選手を前線に揃えている。
アザール、マタ、オスカーはその代表格だろう。
彼らの前に高さのあるルカクやトーレスがストライカーとして構えて攻撃を展開するのが最近のチェルシーの典型的な攻撃スタイルだ。
しかし、レアル戦ではこれがまったく通用しなかった。
アザールやオスカーは組織的なレアルの守備を相手に思うような個人技を発揮できず、打開策を見つけれずにいた。
(画像:Daily Mail)
個人技がダメならストライカーの高さを....と思っても、ルカクはペペとセルヒオ・ラモスという二人の前に為す術がなく、トーレスはもはや高さでは勝負するタイプではないし、しようともしていない。
(画像:Daily Mail)
要するに、チェルシー自慢の攻撃陣が実力の限界を突きつけられたということだ。
レアルのロナウドのような一本のシュートで状況を打開できるレベルにいる選手はチェルシーにはいない。逆にそこで勝負してはダメだ。チェルシーはパスワークで勝負しなければならない。
そういう点では、ラミレスの得点はモウリーニョにとっては好材料だったのではないだろうか。
ワンタッチ、ツータッチでのパスを中盤で4-5本通したあとにリズムを変えて一気にゴール前まで持っていく、という得点スタイルは最近のチェルシーにはなかなかみられなかった。
このような機会を増やすことができれば、チェルシーの攻撃の幅が更に広がりCLでも躍進が期待できるのではないだろうか。
最後はチームとしての経験値の不足だ。
これを感じさせたのはパスミスと一点目にも挙げた連携ミスの多さだ。
パスミスに関しては本当に簡単なショートパスでのミスから、相手のカウンターに繋がってしまうようなミスまで様々だった。
これらはレアルのような相手に対して闘い方を模索するにあたってお互いのビジョンが共有できていないからだと思うのだが、CL優勝を目指すのであればこの点はできるだけ早い段階で修正したい。
ゲーム数を重ねればある程度は修正できるはずだが、レアルやバルサやバイエルンを迎え撃つに当たっては、ある程度ではなくほぼ完璧なチームワークが求められる。
そこはもはや個人個人の技量の問題というよりも組織の方向性の問題なので、モウリーニョの手腕が期待されるところだ。
以上、簡単に僕が分析できる範囲でチェルシーの現状の課題を挙げてみたのだが、親善試合レベルだとは言え、レアルと今の段階で試合できたのは本当によかった。
選手自身もその機会を最大限に活かそうとする気迫がプレーに感じられた。
あと10日程に迫ったシーズン開幕だが、この敗戦をバネにして開幕から連勝記録を伸ばしてもらいたい!
プライドが人一倍高いモウリーニョにとっては絶対に負けられない一戦.....だった。
しかし、結果としてチェルシーの実力の現状把握のみならず、今後のCL優勝を見据えた戦術面の課題など、多くの収穫があった試合だったのではないだろうか。
(画像:Chelseafc.com)
レアルが明らかにしてくれたチェルシーの課題は大きく3点だろう。
まずは守備力の限界。
レアル戦までのプレシーズンではこれほど守備を崩されたことはなかった。
それはおそらく現在のインテルやミランと言えども、彼らはもはやCLを決勝まで闘い抜く実力と経験が備わっていないからだろう。
しかし、レアルは違った。
一点目のようなちょっとしたマークの受け渡しミス、二点目の原因となったゴール前での疎かなファール、三点目のような二列目からの飛び出しに対する守り方。
(画像;Daily Mail)
これらの少しのミスが積み重なるだけで3失点にも繋がってしまうのは、やはりレアルが今年もCLの優勝候補の筆頭として挙げられる所以だろう。
イヴァノビッチ、ケーヒル、テリー、アシュリー・コールという経験豊富な4人を揃えた守備陣でこの結果なのだから、チェルシーはチームとしての守備でレベルアップしなければ、頑張ってもCL準決勝で敗退する運命だろう。
しかし、この弱点を発見できたのはモウリーニョにとっては大きな収穫だったはずだ。
次は、個人技の限界だ。
チェルシーは個人技が多彩な選手を前線に揃えている。
アザール、マタ、オスカーはその代表格だろう。
彼らの前に高さのあるルカクやトーレスがストライカーとして構えて攻撃を展開するのが最近のチェルシーの典型的な攻撃スタイルだ。
しかし、レアル戦ではこれがまったく通用しなかった。
アザールやオスカーは組織的なレアルの守備を相手に思うような個人技を発揮できず、打開策を見つけれずにいた。
(画像:Daily Mail)
個人技がダメならストライカーの高さを....と思っても、ルカクはペペとセルヒオ・ラモスという二人の前に為す術がなく、トーレスはもはや高さでは勝負するタイプではないし、しようともしていない。
(画像:Daily Mail)
要するに、チェルシー自慢の攻撃陣が実力の限界を突きつけられたということだ。
レアルのロナウドのような一本のシュートで状況を打開できるレベルにいる選手はチェルシーにはいない。逆にそこで勝負してはダメだ。チェルシーはパスワークで勝負しなければならない。
そういう点では、ラミレスの得点はモウリーニョにとっては好材料だったのではないだろうか。
ワンタッチ、ツータッチでのパスを中盤で4-5本通したあとにリズムを変えて一気にゴール前まで持っていく、という得点スタイルは最近のチェルシーにはなかなかみられなかった。
このような機会を増やすことができれば、チェルシーの攻撃の幅が更に広がりCLでも躍進が期待できるのではないだろうか。
最後はチームとしての経験値の不足だ。
これを感じさせたのはパスミスと一点目にも挙げた連携ミスの多さだ。
パスミスに関しては本当に簡単なショートパスでのミスから、相手のカウンターに繋がってしまうようなミスまで様々だった。
これらはレアルのような相手に対して闘い方を模索するにあたってお互いのビジョンが共有できていないからだと思うのだが、CL優勝を目指すのであればこの点はできるだけ早い段階で修正したい。
ゲーム数を重ねればある程度は修正できるはずだが、レアルやバルサやバイエルンを迎え撃つに当たっては、ある程度ではなくほぼ完璧なチームワークが求められる。
そこはもはや個人個人の技量の問題というよりも組織の方向性の問題なので、モウリーニョの手腕が期待されるところだ。
以上、簡単に僕が分析できる範囲でチェルシーの現状の課題を挙げてみたのだが、親善試合レベルだとは言え、レアルと今の段階で試合できたのは本当によかった。
選手自身もその機会を最大限に活かそうとする気迫がプレーに感じられた。
あと10日程に迫ったシーズン開幕だが、この敗戦をバネにして開幕から連勝記録を伸ばしてもらいたい!
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